用語解説

第58回:リング型LAN

リング型LAN(ring network)

リング型LANとは、ネットワークの接続形態を示す用語の1つで、バスと呼ばれるリング状になった1本のケーブルにコンピュータを接続する方式がリング型LANです。1本のバスに各コンピュータを接続する点ではバス型LANと同じですが、そのケーブルがリング状であることから、この名前が付いています。

Token RingやFDDIなどにおいて用いられている形態で、他の方式に比べてケーブルの総延長距離を長くとれるのが特徴です。そのためLANの規格だけにとどまらず、WANのような広い地域を網羅するネットワークにおいてもこの形態を採るものがあります。

この方式ではバスがリング状になっているため、バス型LANと違って終端装置を必要としません。パケットはバス上を1方向にのみ流れ、ネットワーク上のコンピュータはこのパケットを随時チェックして、自分宛であるか否かを判定します。自分宛であった場合はそのまま取得しますが、違った場合はさらに次のコンピュータへと流すこととなり、まるでバケツリレーのような感じでパケットが流れていきます。

そのような方式であるため、ネットワーク上のコンピュータが1台でも故障してしまうと、パケットの流れはそこで止まってしまい、通信障害を引き起こすことになります。

関連用語

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