用語解説

第12回:パケット

パケット(packet)

パケットとは、コンピュータ通信において、小さく分割された通信データのひとかたまりのこと。小包 (packet)という意味からこう呼びます。

ネットワーク上を大きなデータが分割されずに流れてしまうと、そのデータのみで回線が占有されてしまい、他の機器が一切通信できないという問題が生じます。そのため通信データをパケットという単位に小さく分割し、ひとつひとつの占有時間を微少にすることで、回線を共有できるようにするわけです。このようにデータをパケットに分割して送受信する通信のことを、パケット通信と言います。

パケットには必ず送信元や送信先のアドレスといった属性情報が付加されています。この情報は小包に貼り付ける荷札のようなもので、この荷札をもとにパケットは正しい宛先へとネットワーク上を運ばれていきます。

この時、パケットには、そのパケットが使用するネットワークプロトコルについても情報が付加されています。これによって、複数のネットワークプロトコルが、同一のネットワーク回線上であっても、混在した状態で利用できるようになっているのです。

お客さま(アプリケーション)が運びたい荷物(通信データ)を小さな小包(パケット)に分割し、小包には紛失しないよう荷札をつける。この時、荷札にはその小包の配送を担当する業者(ネットワークプロトコル) 指定のものを利用する。そんなイメージを想像するとわかりやすいでしょう。

関連用語

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