用語解説

第54回:LAN(ラン)

LAN(Local Area Network)

LANとはローカル・エリア・ネットワークの略です。事業所やビル内といった比較的狭い範囲のコンピュータを、専用のケーブルで接続してネットワーク化したものを示します。現在では家庭でもこうしたネットワークを構築する例は多く、家庭内LANやホームネットワークといった言葉で表現されたりもします。

LANには接続の形態によってスター型バス型リング型という3つの種類が存在し、その通信を制御する方法にもEthernet、FDDI、Token Ringなどといった種類があります。現在ではEthernet(イーサネット)によるスター型LANが主流となっています。

LANを利用することのメリットは、複数台あるコンピュータの有効活用という点にあります。LANが構築されていない、つまりネットワーク化されていない環境では、コンピュータ同士で直接データのやり取りをする術がありませんでした。作成した文書はー旦フロッピーディスクなどに移し、それを他のコンピュータに持っていって読み込ませる必要があったのです。

LANが構築されている環境では、こうした不便さはすべて解消されます。文書や画像に限らず、コンピュータ上の電子データはすべてLANを通じて相互にやり取りできるようになり、プリンタやDVD-R/RWドライブといった周辺機器も、ネットワークを介して他のコンピュータから扱えるようになります。

こうしたメリットから、複数台のコンピュータを利用している環境では、オフィスや家庭といった枠に関係なくLANが利用されるようになっているのです。

関連用語

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