用語解説

第9回:IP(アイピー)

IP(Internet Protocol)

OSI参照モデルにおいて、第3層のネットワーク層に位置付けられているネットワークプロトコルで、ネットワーク上の機器に対するアドレス割り当てや、そのアドレスをもとにパケットを伝送する役割を持ちます。簡単に言えば、各機器に住所を割り当てて、そこまでデータを送り届けるためのプロトコルというものです。

IP(Internet Protocol)は、送信データとなるパケットをTCPUDPといった上位層から受け取ると、IPヘッダという情報を付加し、ネットワークへ送り出します。IPヘッダとは、送信元と送信先のIPアドレスを中心とした情報の集まりで、パケットという小包に貼り付けられた荷札のようなものです。ネットワーク上を流れるパケットは、この荷札をもとに正い宛先へ送られていくのです。

また、IP(アイピー)には経路を選択する方法についても定義されていて、これにより複数のネットワークをまたいだ通信もできるようにしています。実際には、LANと外部のネットワークとを接続する機器であるルーターが、このIPの経路選択(ルーティング)をサポートしており、このルーターから宛先の属するネットワークのルーターへとパケットが送出されていくことで、目的地へ辿り着くようになっているのです。

このような機構によって、世界規模でネットワークを相互に接続したものが、現在広く利用されているインターネットです。

関連用語

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