SSL(Secure Sockets Layer)
SSLとは、旧Netscape Communications社の開発した暗号化プロトコルで、インターネット上で安全に情報をやり取りするために使用されます。
インターネット上の通信においては、他者が本来の通信相手の振りをする「なりすまし」や、通信経路途中での盗聴やデータの改ざんなど、様々な危険が存在します。これらはいずれも、クレジットカード番号やパスワードなどの重要な情報が奪われる危険性をはらんでいます。
SSLを利用した通信では、ネットワーク上でお互いを認証できるようにすることで「なりすまし」を防ぎ、通信データを暗号化することによってデータの盗聴や改ざんを防ぎます。こうした安全性は、インターネット上のオンラインショッピングなど、サービスを多様化させるために欠かせない重要な要素と言えます。
Apple社のSafariや、Google社のChromeといった主要なWWWブラウザはこのSSLに対応しており、SSL対応サーバとの間で安全に通信を行うことができるようになっています。
OSI参照モデルで言うと、SSLはトランスポート層とアプリケーション層との間に位置します。上位のアプリケーション層からは、特定のプロトコルに依存せず利用することができますので、HTTPやFTPなど様々なプロトコルで安全な通信を可能にします。