用語解説

第47回:PPPoE(ピーピーピーオーイー)

PPPoE(Point-to-Point Protocol Over Ethernet)

PPPoEとは、PPP over Ethernetの略で、2つのノード間を接続して通信を行うためのプロトコルであるPPPを、Ethernet上で実現するためのプロトコルです。現在、ADSLによるインターネット接続サービスでは、そのほとんどがPPPoEを採用しており、家庭向けのルータでも、PPPoEのクライアント機能を実装したものが増えています。

ダイアルアップ接続用に普及していたPPPは、単に2点間を接続するプロトコルというだけでなく、接続時にユーザ名やパスワードの確認を行うといったユーザ認証機能も組み込まれています。これは、特にインターネットへの接続サービスを提供するISP(Internet Services Provider) にとっては、利用者管理の面で有益なものでした。

ところが、ADSLのような常時接続環境となると、個人であってもEthernetを用いて接続することになるため、PPPを利用することができません。そこで、PPPの持つ機能をEthernet上でも使えるようにする、PPPoEが考案されました。

PPPoEでは、Ethernet上でPPPと同様の認証を行い、2点間の接続を確立します。これにより、ISPでは通常のダイアルアップ接続サービスと、ADSL接続サービスとを統合して運用することができるようになるため、加入者の管理も平易なものとなります。また、利用者の側にとっても、同一のADSL回線を利用しながら、ISPを複数切り替えて利用することができるなどのメリットがあります。

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