用語解説

第69回:ISP(アイエスピー)

ISP(Internet Services Provider)

ISPとは、インターネットへの接続先を提供するサービス事業者のことです。電話回線や專用回線を使って顧客である一般ユーザからのリクエストを受け付け、インターネットに投続します。通常は単にプロバイダと呼ばれることが多く、現在はアナログモデムを用いたダイアルアップサービスから、ADSL光ファイバ接続といったブロードバンドサービスに主流が移り、常時接続環境が当たり前となっています。

ISPの業務は単に接続の提供というだけには留まりません。メールアドレスの発行、ホームページスペースの貸与といったサービスは、ほとんどすべての事業者において標準の付加サービスと位置付けられています。これによって、契約したユーザはインターネットの閲覧だけではなく、自らも情報発信を行うことができるようになるわけです。そういう意味では、ISPとはインターネット総合サービス提供所といった意味合いを持つとも言えるでしょう。

WWWの登場とISPの出現によって、インターネットは日本においても爆発的に普及することとなりました。1995年以降の普及の過程においては、まさしく雨後のタケノコといった具合に事業者が乱立し、なかには「安かろう悪かろう」といった粗悪な事業者も多く存在しました。NTTによる定額の通話サービス「テレホーダイ」が開始されたのもこの頃です。電話回線を用いたダイアルアップ接続が主流であった時期だけに、料金が定額となるこのサービスは個人ユーザを中心に広く利用されました。しかし、定額となる時間帯が深夜23:00以降に限定されていたため、その時間帯近くになると回線が混みあって利用できなくなるなどのトラブルを生み出す要因ともなっていました。

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