用語解説

第39回:MACアドレス(マックアドレス)

MACアドレス(Media Access Control Address)

MACアドレスとは、NIC (Network Interface Card)ごとに割り当てられた固有番号のことで、Ethernet(イーサネット)では必ず個々のNICに対して48bitの番号が付けられています。Ethernetでは、ネットワーク上に存在するノードをすべて識別できる必要があるため、機器ごとに固有の番号を割り当てておいて、これをもとにデータの送受信を行うのです。

MACアドレス(Media Access Control Address)は先頭24bitが、製造元の識別番号になります。これは、IEEE(米国電気電子学会)によって各製造元に割り当てられたベンダコードであり、必ず一意の値となっています。後半24bitは、その製造元において自社製品に割り当てる固有番号で、これも必ず一意の値を用います。この両者を組み合わせた番号によって、個々のNICに割り当てられたMACアドレスは世界でただ1つしかなく、必ず重複しない値を割り当てられていることが保証されているのです。

OSI参照モデルのデータリンク層で動作するブリッジスイッチングハブでは、このMACアドレスをもとにノードを識別してパケットの中継を行います。MACアドレスは物理的に定義されたアドレスであり、ユーザによって変更することはできません。ただし、ネットワーク管理者を除けば、通常はユーザの方でMACアドレスを意識する機会というのはほとんどないでしょう。

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