用語解説

第28回:NIC(ニック)

NIC(Network Interface Card)

NICとは、ネットワークインターフェイスカードの略です。コンピュータをネットワークに接続するための拡張カードを示し、他に「LANボード」「LANカード」「LANアダプタ」といった呼び方があります。現在もっとも普及しているのがEthernet規格(イーサネット規格)であるため、単にNICといった場合には、Ethernet用のカードを示すことがほとんどです。

NIC(Network Interface Card)はネットワークとのインターフェイスであり、物理的なネットワークとの接点というべきものです。ネットワークを送られてきたデータは、ケーブル上では単なる電気信号ですが、NICを介することで解釈可能な通信データとしてコンピュータに送られるのです。

NICの形態としては、コンピュータ内のPCIバスと呼ばれる拡張スロットに増設する形態のものが、かつては一般的でした。しかし、ネットワークの必要性が高まるに従い、本機能はパソコン内部の基本パーツである「チップセット」へ組み込まれていることが普通になりました。したがって現在のパソコンはほとんどの場合ネットワークインターフェイスを標準で備えており、利用者が別途増設するケースは多くありません。「カード」という物理形態を実感することもあまりないでしょう。

ただ、現在もNICにはPCI Expressバス用やUSB用など様々な形態があり、使用するコンピュータに適したものを選択できるようになっています。現在チップセットに内蔵されているNICの機能は、高速な1000BASE-T規格に対応したものが一般的です。その通信速度は1Gbpsに及びます。

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