用語解説

第31回:ブリッジ

ブリッジ(Bridge)

ブリッジとは、OSI参照モデル第2層(データリンク層)の中継機能を提供する装置です。

ネットワーク上で単一の機器から送出されたパケットが、無条件に到達することができる範囲をセグメントと言います。ブリッジとはその名の通り橋を意味しており、異なるセグメント間を橋渡しする役目を担います。

ブリッジは、受信したパケットを検査することで、送信元と送信先の物理アドレス(MACアドレス)を記憶します。これをもとにアドレステーブルを作成して、以後は中継を行うセグメントのどちら側に送信先となるアドレスが存在するかを把握します。

受信パケットの送信先がアドレステーブル内に存在していた場合、ブリッジはそのアドレスが属しているセグメントに対してのみパケットを送出します。これによって、ネットワーク上におけるパケットの流れが制御されて、セグメント内のネットワーク効率が高まります。

ブリッジは伝送されてきたパケットを中継して再送出しますので、これを用いることでリピータと同様にLANの総延長距離を伸ばすことができます。また、ブリッジであれば、不要なパケットがセグメントを越えて流れることもありませんから、コリジョン(衝突)検知に関して問題が起きることもなく、そのためリピータにあったような多段接続の制限もありません。

しかし、ブリッジの主な目的はLANの総延長距離を伸ばすことではありません。セグメントを分けることで不要なパケットの流れを抑え込み、ネットワーク効率を高めることが主の目的です。このプリッジを複数束ねてマルチポート化したものをスイッチングハブと呼びます。

関連用語

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