用語解説

第59回:Ethernet(イーサネット)

Ethernet(イーサネット/IEEE 802.3)

Ethernet(イーサネット)とは、米国Xerox社のPalo Alto Research Center (PARC) において、ロバート・メトカーフ氏らにより発明されたネットワーク規格です。

現在のLAN環境では、特殊な場合を除いてはすべてEthernetが用いられています。接続形態は1本のバスにすべてのコンピュータを接続するバス型と、ハブを中心として各コンピュータを接続するスター型の2種類。

バス型LANには10BASE-2、10BASE-5といった規格があり、スター型LANには10BASE-T、100BASE-TX、1000BASE-Tなどの規格があります。

10Mbpsの通信速度であった10BASE-Tに対し、Fast Ethernet規格である100BASE-TXでは100Mbpsに高速化され、さらにGigabit Ethernet(GbE)規格として登場した1000BASE-Tでは、1Gbpsにまで順次高速化が進みました。
現在では、この1000BASE-Tが広く利用されており、「Ethernet」という言葉は「Fast Ethernet」「Gigabit Ethernet」を含む、それらの総称といった意味合いが強まっています。

Ethernetでは、ネットワーク上の通信状況を監視して、他に送信を行っている者がいない場合に限りデータの送信を開始するキャリア・センスという仕組みと、それでも同時に送信を行ってしまった場合に、発生する衝突 (コリジョン) を検出する仕組みによって通信制御を行います。この制御方式は、CSMA/CD (Carrier Sense MultipleAccess/Collision Detection)方式と呼ばれています。

関連用語

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