用語解説

第36回:bps(ビーピーエス)

bps(bits per second)

bpsとは、bits per secondの略で、1秒あたりに転送できるビットの数をあらわす単位です。ビットとはコンピュータ内のデータをあらわす最小単位で、1または0のいずれかが値となります。

コンピュータの扱うデジタルデータとは、スイッチの電気的なON/OFFを示す2進数のデータです。ビットとは、そのON/OFF状態を保持するための最小単位と捉えれば良いでしょう。

たとえばアナログモデムの転送速度である56kbpsとは、1秒間に56k(約56,000)ビットの情報を転送できることを示します。LANの規格である100BASE-TXだと、100Mbpsの転送速度を持ちますので、1秒間に100M(約100,000,000)ビットの情報を送ることができるわけです。

ビットと同様に、コンピュータのデータ量をあらわす単位としてよく用いられるのがバイトです。バイトはビットよりも大きな単位で、8ビットが1バイトとなります。たとえばCD-ROMには650Mバイトのデータを納めることができますが、これをビットであらわすと5,200Mビットということになります。

さて、bpsは転送速度の単位ですから、この単位であらわす数値を用いることで、データ転送に要する時間を計算することができます。たとえばアナログモデムは56kbpsという転送速度です。これでCD-ROM1枚分のデータを丸ごと転送しようとすると、650Mバイト(=5,200Mビット=5,200,000kビット)÷56kビットとなり、1,548分(92,858秒)かかることがわかります。より高速な100BASE-TXでは、650Mバイト (=5,200Mビット) ÷100Mビット=52秒となり、同じデータ量でも1分足らずの時間で転送できることがわかります。

関連用語

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第36回:bps(ビーピーエス)

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