用語解説

第34回:スイッチングハブ

スイッチングハブ(Switching Hub)

スイッチングハブとは、スイッチング機能を持つハブで、通常のハブと同様に、複数のLANケーブルを接続するための集線装置です。スイッチング機能とは、ハブの持つ複数ポートのうち実際に通信が発生したポート間のみを直結して、他のポートには不要なパケットを流さないようにするものです。

リピータの集合体であるハブ(以後リピータハブ)とは異なり、スイッチングハブはブリッジをマルチポート化したもので、マルチポートブリッジとも呼ばれます。受信パケットを全ポートに対して送出するリピータハブとは違い、スイッチングハブでは実際に通信を行うポート間にしかパケットを流しません。そのため、他のポートは同時に別の通信を行うことができます。これはパケットの衝突を抑制することにもなるため、ネットワーク効率の向上につながります。また、ブリッジの特性を引き継ぎますので、リピータハブにあるような多段接続に対する制限もありません。

スイッチングハブでは、パケットを受信した時に、そのパケットが送られてきたポートと、パケットに記述された送付元のMACアドレスを対応付けて表にします。この対応表によって、どのポートにどのMACアドレスを持つ機器が接続されているかを管理し、実際のポート振り分けを行うのです。高速な通信規格である1000BASE-Tに対応したハブは、すべてこのスイッチングハブになります。

関連用語

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