用語解説

第35回:モデム

モデム(modem)

モデムとは、アナログ回線を用いてコンピュータのデジタル信号を伝送可能にするめの変調復調装置です。

コンピュータで扱うデータは0と1のみで表現されるデジタル信号であるため、電話回線のように音声の伝送を主とするアナログ回線に信号をのせるには、デジタルからアナログへの変換を行う必要があります。また、そのように変換されて送られてきたデータは、アナログから逆にデジタルへと変換して受信しなくてはいけません。

このような、デジタルからアナログへの変換を変調(modulation)、アナログからデジタルへの変換を復調 (de-modulation)と呼び、この変調復調を行ってアナログ回線とコンピュータとの橋渡しをする装置がモデムです。モデムという名前は、変調の頭文字MOdulationと復調の頭文字DE-Modulationを組み合わせたところから来ています。

電話回線を用いて通信を行う一般的なモデムはアナログモデムであり、56kbpsの速度で通信を行うことができます。このアナログモデムにより通信を行っている最中には、電話機の受話器を取ると「ピー、ガガガガ···」という音が電話回線から聞こえてきます。これが、デジタルデータをアナログの音声に変調した音というわけです。

モデムには他に、電話回線を用いてADSLによる通信を行うためのADSLモデムや、ケーブルTV網を利用して通信を行うケーブルモデムなどがあります。

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