用語解説

第33回:ハブ

ハブ(hub)

ハブ(hub)とは、複数のLANケーブルを接続するための集線装置です。Ethernetの10BASE-Tや100BASE-TX、1000BASE-Tといった規格においては、このハブを中心として各コンピュータをLANケーブルで接続し、スター型LANを形作ります。

ハブへの接続には、LANケーブルとしてツイストペア(より線)ケーブルを用います。ケーブルの先端はRJ-45モジュラジャックという規格になっており、ハブにはこのジャックの差し込み口が複数用意されています。こうした差し込み口のことをポートと言います。

コンピュータは、ポートに対して1対1で接続するため、ハブの有するポート数がそのハブに接続できるコンピュータ数ということになります。4ポートから24ポートまで様々なポート数を持つ製品が出回っていますが、もし、ポート数が足りなくなった場合でも、複数のハブを連結することで、後からでも容易にポート数を増やすことができます(これをカスケード接続と言います)。

ハブにも10BASE-Tや100BASE-TX、1000BASE-Tなど対応するネットワーク規格が定められています。したがって、使用にあたってはLANに用いている規格に沿ったものを選択しなくてはいけません。ただし、デュアルスピードハブと呼ばれる製品では、10BASE-T/100BASE-TX双方に対応しているため、このハブを利用した場合は双方の規格を混在させて利用することが可能です。

もっとも単純なハブは内部的にはリピータを複数束ねたものであるため、マルチポートリピータ、リピータハブなどとも呼ばれ、多段接続の制限などリピータと同様の制約が設けられています。ただし1000BASE-Tは規格上この形式のハブではなく、すべて「スイッチングハブ」を用います。

関連用語

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