用語解説

第61回:無線LAN

無線LAN(Wireless LAN)

無線LANとは、ケーブルを必要とせず、電波などを使って無線で通信を行うLANのことです。特にEthernet規格の1つである「IEEE802.11b」の登場から爆発的に普及が進み、オフィスだけでなく家庭でも広く利用されるようになりました。

普及とあわせて年々高速化も進み、現在は次のような規格が実用化済みです。2020年現在時点においては、IEEE 802.11acがもっとも利用されています。

規格名称最大通信速度使用する周波数帯
IEEE 802.11b11Mbps2.4GHz
IEEE 802.11g54Mbps2.4GHz
IEEE 802.11a54Mbps5GHz
IEEE 802.11n600Mbps2.4GHz/5GHz
IEEE 802.11ac6.9Gbps5GHz
IEEE 802.11ax9.6Gbps2.4GHz/5GHz

無線LANの利用には、対象となるコンピュータに無線LANアダプタの機能が内蔵(もしくは後付けでUSBアダプタを装着するなど)されている必要があります。

一般的によく使われる無線LANの接続方法が、「インフラストラクチャモード」です。これは、アクセスポイントと呼ばれる基地局を用いるもので、個々のコンピュータは無線LANアダプタの機能によってこの基地局に無線接続を行います。アクセスポイントは、有線のLANでいうところのハブに相当する役割を担うため、これが既存の有線LANや他の無線LAN端末との橋渡しを行うことで、相互に通信できるようにしています。

もう1つの接続方法が「アドホックモード」です。これは、無線LANアダプタ同士が直接通信を行うもので、あまり広く使われてはいません。1対1のデータ通信を手軽に済ませたい場合などに利用されます。

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