用語解説

第26回:WiMAX(ワイマックス)

WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)

WiMAXとは、最長で50kmの伝送距離と75Mbpsの伝送速度を持つ、高速な無線通信規格のことです。「WiMAX」という名前は業界団体のWiMAXフォーラムによって付けられた愛称であり、IEEE 802.16aという規格をベースに定められた、IEEE802.16-2004という規格がその中身となります。

無線通信という枠で捉えれば、IEEE 802.11acなどによる無線LANが思い浮かびますが、無線LANが宅内など狭い範囲のLANをカバーする想定であるのに対して、WiMAXは数10kmという中長距離エリアをカバーする目的で用いられるものです。

WiMAXフォーラムでは各社の通信機器テストを行っており、そこで機器間の互換性を検証しています。同フォーラムによって互換性が確認できた機器には、「WiMAX準拠」という認定が与えられ、これによってメーカー間の相互接続性が保証されます。WiMAXには他にも、IEEE 802.16-2004に対してハンドオーバーの仕様を付加したIEEE 802.16eという規格をベースにしたものがあります。こちらは「モバイルWiMAX」と呼ばれるもので、携帯電話PHSのような移動体端末で高速なデータ通信を行うための規格です。

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