用語解説

第112回:SIMカード(シムカード)

SIMカード(Subscriber Identity Module Card)

SIMカードとは、携帯電話機本体に差し込んで使うICカードのこと。契約と同時に携帯電話会社が発行するクレジットカードサイズのもので、そのICチップ部分だけを切り離して使用します。SIMカードの内部には固有のID番号が記録されており、この情報をもとに契約者情報を判別します。

契約者情報には利用者の電話番号も含みます。したがって、対応の電話機さえあれば、いつでもこのSIMカードを差し替えることで、自身の電話番号を利用することが可能です。つまり、複数の電話機を1枚のSIMカードで使い分けることもできるし、その逆に1台の電話機を複数のSIMカードで電話番号を切り替えながら使うこともできるわけです。

SIMカードは、世界的に広く利用されていたGSM方式(2G)やW-CDMA方式(3G)、およびそれ以降の世代の方式の携帯電話でサポートされています。したがって、基本的には海外のGSM方式携帯や、W-CDMA方式を採用する国内のNTTドコモ社、ソフトバンクモバイル社の携帯電話機には互換性があり、本来であればSIMカードを差し替えて利用できることになります。しかし、国内の携帯電話会社では、電話機本体の利用を自社のサービスに限定していることが未だ多く、俗に「SIMロック」と呼ばれる制限が電話機に施されています。この場合、同じ携帯電話会社内の電話機であればSIMカードの差し替えができますが、他社の電話機にSIMカードを差しても利用することはできません。
逆にこうした制限がないことを「SIMロックフリー」と呼びます。SIMロックフリーの携帯電話機は、どの携帯電話会社のSIMカードでも差し替えて使用することができます。

関連用語

>>戻る【第111回:輻輳(ふくそう)】

>>続く【第113回:コンピュータウイルス】

第112回:SIMカード(シムカード)

TOP