用語解説

第70回:JPNIC(ジェーピーニック)

JPNIC(JaPan Network Information Center)

JPNICとは、社団法人日本ネットワークインフォメーションセンターの略称で、日本におけるIPアドレスの割り当て業務を行っています。

インターネット上で使用するグローバルIPアドレスは、世界中で1つしか存在しない値にする必要があります。そのため、各国には専門の機関が設けられ、割り当てはその管理下で行われます。日本においてこの役割を担当しているのがJPNIC(JaPan Network Information Center)です。

当初JPNICでは、IPアドレス管理の他にJPドメイン名の登録や管理といった業務も行っていました。しかし現在では、JPNICが設立した民間企業のJPRS(株式会社日本レジストリサービス)ヘドメイン名の管理業務を移管させ、JPNIC自身はドメイン名に関する研究や国際的なルール作りに注力しています。

日本国内におけるIPアドレスの扱いは次の通りです。まずJPNICによって各ISP(Internet Services Provider)にグローバルIPアドレスが割り振られます。ISPはその割り振りの範囲内で、各ユーザにIPアドレスを払い出します。そのため、個別のユーザが直接JPNICと関わりを持つことはなく、国内唯一の管理団体でありながらあまり一般ユーザに馴染みはありません。

JPNIC自身は、国際的なインターネット管理組織であるICANN(InternetCorporation for Assigned Names and Numbers)の下部組織と位置付けられており、国際的な協調を含む働きが重要視されています。

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