用語解説

第44回:DHCP(ディーエイチシーピー)

DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)

DHCPとは、Dynamic Host Configuration Protocolの略で、ネットワーク内のコンピュータに対してIPアドレスサプネットマスクといったネットワーク情報を自動的に設定するためのプロトコルです。

IPアドレスというのはコンピュータの識別に用いるわけですから、1つのネットワーク上では、それがプライベートIPアドレスであったとしても、重複した番号を割り当てることは許されません。そのため、ネットワーク上におけるコンピュータのIPアドレス情報は、常に把握して重複させないよう管理する必要があります。

DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)を利用するネットワークでは、この管理をすべてDHCPサーバが代行して行ってくれます。そのため管理する側としては手間がかからず、しかも自動的に設定されるのでIPアドレスの重複などという人為的なミスも発生しません。

この環境下では、クライアントからサーバへ問い合わせを行うと、そのネットワークを利用するための各種設定と、使用して良いIPアドレスが発行されます。これによりネットワークへの接続に必要な設定がすべて自動化され、クライアント側の設定ミスが原因でネットワークへつなげることができないといったトラブルとも無縁になるわけです。
ISP (Internet Services Provider) を利用してインターネットに接続する際には、このDHCPによりインターネット上で用いるネットワーク設定を取得するのが一般的です。

関連用語

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