用語解説

第43回:DNS(ディーエヌエス)

DNS(Domain Name System)

DNSとは、TCP/IPネットワークにおいて、ホスト名(コンピュータの名前)から、対応するIPアドレスを検索して取得するサービスのことを示します。

ネットワーク上のコンピュータには、すべてIPアドレスという識別番号が割り振られています。通信を行う際には、このIPアドレスをもとに相手を指定して情報をやり取りするわけですが、IPアドレスは32bitの単なる数値であるため人間にとって覚えにく、扱いやすいとは言えません。そこで、人間にとってわかりやすい名前を用いてIPアドしスを指定できるように、名前解決の方法がいくつか用意されています。

DNS(Domain Name System)もそうした名前解決手法の1つ。このサービスが稼動しているコンピュータをDNSサーバと呼び、サーバ内ではホスト名とIPアドレスとの対応が記されたデータベースを管理しています。クライアントからの問い合わせを受けたサーバは、このデータベースを検索してホスト名に該当するIPアドレスを返却します。これによって、クライアントはIPアドレスをもとに通信を開始できるようになるわけです。

DNSのような名前解決の手法は電話帳によく似ています。電話帳も個人の名前をもとに、一意の番号となる電話番号を検索できるわけで、ホスト名からIPアドレスを取得することと何ら違いはありません。DNSとは、いわばネットワークにおける電話帳のようなものだと思えば良いでしょう。

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