用語解説

第65回:プライベートIPアドレス

プライベートIPアドレス(Private IP Address)

IPアドレスは32bitの整数で表現しますので、重複しない番号といってもその数は自ずと上限が決まってきます。したがって、インターネットのように世界中のコンピュータがつながるネットワークでは、末端まで個別にIPアドレスを割り当てるというのは現実的ではありません。そこで、IPアドレスは世界中で一意な番号が保証されているグローバルなIPアドしスと、限られた範囲内だけで使用するプライベートなIPアドレスとに分けられています。

このプライベートなIPアドレスのことを「プライベートIPアドレス」と呼びます。LANのように限られた狭い範囲のネットワークでは、こちらを割り当てて使用するのが一般的です。

IPアドレスとは、コンピュータネットワークでいうところの住所や電話番号といったもので、相手を特定するために用います。ところがプライベートIPアドレスは、「プライベートな空間内でだけ通用する宛先」です。たとえるなら、オフィスの内線番号や誰々の部屋といった表現に合致します。したがって、グローバルな外の空間とは、このアドレスを用いて通信することはできません。

プライベートIPアドレスが割り当てられたコンピュータが、グローバルな外の世界と通信を行うためには、NATIPマスカレードといった手段によってアドレス変換を行う必要があります。

関連用語

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