用語解説

第14回:IPアドレス

IPアドレス(アイピーアドレス)

インターネットなど、IPを基盤とするネットワークにおいて、各コンピュータ1台ずつに割り振られた識別番号が「IPアドレス(アイピーアドレス)」。現在は、32bitの数値により表現するIPv4(Internet Protocol version 4) が一般的です。ただし、数値のままではわかりにくいので、8bitごとの4つに分割し、それぞれを10進数で表記して、192.168.0.1というように記述します。

この番号はネットワーク上の住所を示すようなものです。私たちが普段用いている宛名表記を、コンピュータ用にデジタルの数値として表したものと思えば良いでしょう。実際、IPアドレスの内容はネットワークごとに分かれる「ネットワークアドレス」部と、そのネットワーク内におけるコンピュータを識別するための「ホストアドレス」部との組み合わせで構成されます。これは、宛名表記で言うところの住所と名前に相当するものです。

ネットワーク上を流れるパケットには、必ず送信元と送信先のIPアドレスが属性情報として付加されます。これは小包に貼り付けられた荷札のようなもので、この荷札に記載された宛先、つまりIPアドレスの持ち主に対してパケットは送り届けられるのです。

このように、通信を行う際に相手を特定するため必須となる番号ですから、当然、個々のコンピュータに割り振られる値が重複してはいけません。しかし32bitの値で表現することから自ずと表現できる値の範囲が決まってしまい、この数が足りなくなるかもしれないといった懸念が常に付随しています。そのため現在は、これと併用しながら、128bitの値で表現するIPv6への移行が進められています。

関連用語

>>戻る【第13回:ノード】

>>続く【第15回:サブネットマスク】

TOP