用語解説

第83回:SMTP(エスエムティーピー)

SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)

SMTPとは、インターネットメールの送信用に用いられるネットワークプロトコルで、通常は通信ポートとして25番を使用します。このSMTPに対応したサーバをSMTPサーバ、もしくは送信用サーバなどと呼びます。

インターネット上で行われる電子メールの送受信は、それぞれ別々のプロトコルによって成り立っています。このうち、電子メールの送信用に用いるプロトコルがSMTPです。電子メールソフトからメールサーバへ送信する際や、メールサーバ間で電子メールのやり取りを行う時に利用します。

電子メールを送信すると、そのデータは送信者のSMTPサーバへ送られ、さらにSMTPサーバから宛先側のSMTPサーバへと送られて、受信者(宛先として指定したメールアドレス)のメールボックスに保存されます。このメールボックスとは、メールサーバ内にある個人用フォルダのことで、インターネット上に設置された私書箱のような役割を果たします。つまり送信されたメールは、相手先の私書箱で保存されて、実際にそのユーザが受け取りにくるまで保管されているということになるのです。

SMTPの役割はここまでであり、実際にメールボックスから受信メールを取り出すのはPOPなど受信用プロトコルの仕事となります。このように送信と受信とを切り分け、送信時にはインターネット上のメールボックスに届けるまでとすることで、受信側のコンピュータがインターネットに接続されていなくとも、電子メールは問題なく相手に届けられるのです。

関連用語

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