用語解説

第108回:ローミング

ローミング(roaming)

ローミングとは、複数の携帯電話会社をまたいでサーピスを利用できるようにすることです。

たとえば国内の携帯電話会社と契約し、その電話機を持って国外に出かけたとします。国内の携帯電話会社が国外にまで基地局を張り巡らせることはできませんので、本当ならその電話機は国外では使えません。

ローミングとは、このような「サービス地域外」に出た際、その現地にある通信設備を使って、音声サービス等を同じく受けられるようにするものです。携帯電話PHSなどのサービス事業者が互いに提携し、サービス地域外においても他事業者の基地局を使わせてもらうようにすることで実現しています。

ここでは国外でのことを例に挙げましたが、ローミングは特に国外の提携に限るものではありません。国内においても、2008年から音声サービスを開始した当時のイー・モバイル社は、当初NTTドコモ社とローミング契約を結んでおり、自社の音声ネットワーク網が敷設し終わるまでの間、NTTドコモ社のFOMA用ネットワークと併用する形でサービスを提供していました。

このように一見便利なローミングサービスですが、一方で利用料という面では注意も必要です。他社の設備を用いる関係から、ローミングによる通話やパケット通信には、多くの場合割引や定額制サービスは適用されず、思いがけず高額な利用料が請求されてしまう事例が珍しくありません。利用にあたっては、携帯電話会社のWebサイトやパンフレット等により、ローミング時の各種制限をチェックしておくことが重要です。

関連用語

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