用語解説

第20回:専用線

専用線

専用線とは、通信事業者により提供されているサービスで、月々定額の料金を支払うことで特定の2点間を接続し、通話時間とは関係なく利用できる専用回線のことを示します。回線方式にはデジタルとアナログがあり、この専用線を使って支社間を接続することで、内線通話や広域のネットワーク通信網を構築することができます。

コンピュータネットワーク用に設けられた専用線サービスでは、主にLAN同士を接続するWANの構築に用いられ、回線方式としてデジタル回線を用いるのが一般的です。公衆回線の従量課金制とは違って、貸し切りの専用回線であるため料金が通話時間に依存せず、常時接続用の通信回線として利用することができます。

月にかかる固定料金は、接続する2点間の物理的な距離と、回線の通信速度に応じて高額になります。もっとも安価なものでも月に数万円となるために、個人で契約することはあまりありません。

かつてはWAN用の常時接続というと専用線しか選択肢がありませんでしたが、現在ではVPN (Virtual Private Network) 技術を用いることにより、仮想的な専用線接続を安価に利用できる仕組みが整っています。

関連用語

>>戻る【第19回:WAN(ワン)】

>>続く【第21回:VPN(ブイピーエヌ)】

第20回:専用線

TOP