用語解説

第101回:クラウド

クラウド(cloud)

クラウドとは、雲(cloud)の意味。クラウド·コンピューティングの略称です。

IT業界では昔から、システム構成図などでネットワークを書き表す際、雲にたとえて図式化するのが慣例でした。つまりクラウド・コンピューティング(cloud computing)が示す「雲」とはネットワークをあらわしています。データやソフトウェアを手元のコンピュータの中ではなく雲(ネットワーク、ここでは特にインターネットを指す)の向こう側にあるサーバ群で管理し、ユーザは必要に応じてこれにアクセスして利用する。そうしたサービス形態を示すものです。

身近な例で言えば、Google社が提供するWebメールサービス(GMail)や、DropBox社に代表されるオンラインストレージサービス(インターネット上のHDD空間を任意に共有し、どの端末からでも使えるようにしたサービス)などがあります。単純に言ってしまえば、「色んな端末からインターネット経由でアクセスしてサービスが受けられるようにしたもの」······という理解で良いでしょう。

このようなクラウド型のサービスにおいて、ユーザが利用するために必要となるものは最低限の接続環境だけです。したがって導入コストも低くおさえられますし、データ管理やバックアップは基本的にサービス提供側任せ。自社で管理するよりもコストダウンを図ることができます。

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