用語解説

第99回:RSS(アールエスエス)

RSS(RDF Site Summary)

Webサイトの見出しや要約などを簡単にまとめ、配信するためのフォーマットです。主に更新情報を公開するために用いられます。

この用語の中に含まれているRDFという言葉ですが、これはResource Description Frameworkの略で、メタデータを記述する枠組みという意味を持ちます。つまりは「どんな情報を」「どんな形で記述しますよ」と取り決めたものです。これを利用することによって、WWWを介したアプリケーションソフト同士のデータ交換を可能としているわけです。

ブログの更新情報を配信するために使われているのが一般的ですが、ニュースサイトやTV番組サイトなどから新着記事や番組情報を配信したり、企業が製品情報を配信したりなどという事例も多く見られます。

こうしたRSS情報を取得して、その更新情報を参照するには、RSSリーダーと呼ばれるソフトウェアを利用します。その形態は様々で、WWWブラウザに組み込まれているものや、OSのデスクトップ上に常駐するもの、専用のWebサイトに一覧としてリストアップするものなどがあります。

ただしRSSは完全に統一された規格······というわけではなく、名称の異なる複数の規格が混在しています。日本においてはRSS 1.0 (RDF Site Summary)が普及していますが、それとは異なる系列としてRSS 2.0 (Really Simple Syndication) があります。これらは互いに互換性を持たず、事実上分裂してしまっている状態です。

関連用語

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