用語解説

第87回:FTP(エフティーピー)

FTP(File Transfer Protocol)

FTPとは、サーバとクライアントという2台のコンピュータ間で、ファイル転送を行うためのネットワークプロトコルです。通常は通信ポートとして制御用に21番、データ転送用に20番を使用します。

FTP(File Transfer Protocol)によるファイル転送は、ユーザ認証からはじまります。ユーザ認証にパスしたユーザは、FTPのコマンドを用いてフォルダの作成や、ファイルのダウンロードやアップロードといった操作を行うことができます。

FTPによるファイルの送受信に関しては、ユーザごとに細かく権限を設定することが可能です。これによって、特定のユーザは参照のみだとか、このフォルダは一部のユーザだけが参照できるといった制限をサーバ側で行うことができます。こうしたユーザコントロールをサポートしているのが、ファイル転送用として重用される理由です。

FTPで行うファイルの転送には、ASCIIモードとバイナリモードという2つのモードがあります。ASCIIモードは主にテキストファイルの転送時に用いるモードで、ファイル内の改行コードを転送先のシステムに合う形へ変換します。バイナリモードはその逆に一切の変換を行わないモードです。プログラムの実行ファイルや画像ファイルなど、ファイル内容を改変されては困るデータではこちらのモードを利用します。

インターネット上で公開されているFTPサーバは、ファイルの配布用として誰でもダウンロードを行えるようにしたanonymous (匿名)ftpが一般的です。

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