用語解説

第49回:ファイアウォール

ファイアウォール(Firewall)

ファイアウォールとは、インターネットなど外部のネットワークと、組織内部のローカルネットワークとの間に設けるシステムで、外部からの不正な侵入を防ぐ役割を持ちます。システムといっても決まった形があるわけではなく、ファイアウォールというのは「そういった機能的役割」のことを示します。そのため、コンピュータ上で稼動するソフトウェアであったり、ルータであったりと様々な形態があります。

ファイアウォールとは「防火壁」という意味で、その名の通り火災時の延焼を防ぐ「防火壁(firewall)」にちなんでこのような名前が付いています。

外からの危険を防ごうと思うなら、一番安全なのは物理的に接続を切ってしまうことです。ファイアウォールの基本的な考えはこれで、外部ネットワークと内部ネットワークとの境界に陣取って、通信を遮断することが主な役目です。とはいえ完全に遮断してしまった状態では通信が一切できずに困ってしまいますので、必要なサービスに関してだけは通過を許可するよう設定します。これにより、安全性を保ちながらユーザにサービスを提供できるようにするわけです。

一般に、セキュリティを強化するなら通過できるサービスが制限され、インターネット上のサービスを自由に扱えるようにしようとすれば、安全性が低下することになります。安全性と利便性とのトレードオフで、ネットワークの基本方針によってどちらに傾倒するかが決まります。

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ファイヤーウォール

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