用語解説

第50回:プロキシサーバ

プロキシサーバ(proxy server)

プロキシサーバとは、日本語にすると代理サーバという意味で、外部ネットワークへのアクセスを内部ネットワークのコンピュータに代わって行うサーバです。

通常は、内部ネットワークとインターネットのような外部ネットワークとの境界に位置するファイアウォール上で稼動しています。この構成では、ファイアウォールによって外部との通信は遮断され、内部ネットワークに対する安全性が保たれています。そして、内部ネットワークからのインターネットアクセスに関しては、プロキシサーバが各コンピュータからのリクエストを受け付けて代行することになります。たとえばWWWで特定のWebサイトを閲覧したい場合には、クライアントから「このURLのページが欲しい」とプロキシサーバにリクエストが飛び、プロキシサーバが代行してダウンロードしたデータをクライアントに渡します。これによって、ファイアウォールに遮断されているサービスが利用可能となるわけです。

プロキシサーバを用いると、内部から外部へのアクセスを集中して管理することができるため、セキュリティ上の利点といった他に、社内からインターネットへアクセスできるユーザを特定の人物だけに制限することや、望ましくないWebサイトに関しては閲覧不可にしてしまうなど、柔軟な設定を行うことができるようになります。

その他にも、代行して取得したデータをキャッシュとして活かすなど、応用範囲は様々であり、そうしたメリットから広く普及しています。

関連用語

>>戻る【第49回:ファイアウォール】

>>続く【第51回:パケットフィルタリング】

TOP