用語解説

第42回:NAS(ナス)

NAS(Network Attached Storage)

NASとは、ネットワークに直接接続して使用する外部記憶装置(ストレージ)です。NASによって提供される記憶領域は、ネットワーク上で共有して使うことができます。

通常記憶装置というと、パソコンに接続して使うハードディスクやUSBメモリといったものが思い浮かびますが、こうしたものをネットワークに直接つないで使う(しかもみんなでそれを共有できる)イメージ·····だと思えば良いでしょう。

他に上記のような役割を果たす装置といえば、ファイルサーバが代表的です。ファイルサーバは、自身の管理する記憶装置を共有可能なフォルダなどとしてネットワークに開放し、ユーザがネットワークを経由してその領域を使えるようにするものです。これによって、複数のコンピュータやユーザ間でのデータ共有や更新が楽に行えるようになるわけです。

NAS(Network Attached Storage)は、サーバからこのファイルサーバ機能だけを取り出して、専用装置化したものです。専用装置化しただけあって、ネットワークへ接続するために必要な通信機能やファイルシステムの管理機能が最初からワンパッケージ化されており、既存のネットワークに対して「つなぐだけ」で使い始めることのできる簡便さを持っています。

その内部構成は様々ですが、多くはRAIDという「複数のハードディスクを組み合わせることで機器損傷時のデータ欠損やシステムダウンを防止する」といった機能がサポートされています。さらに上位機種になるとホットスワップ機能にも対応し、システムが稼働中の状態でも、中のハードディスクを抜き差しして交換することができるようになっています。

関連用語

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