用語解説

第63回:Bluetooth(ブルートゥース)

Bluetooth(ブルートゥース、ブルーツース)

Bluetooth(ブルートゥース)とは、携帯情報機器向けの無線通信技術で、Bluetooth SIGという業界団体によって推進されています。

2.4GHzという帯域を利用して、パソコンや周辺機器、携帯情報端末(PDA)、家電、携帯電話に至るまで、ケーブルを使わずに様々な機器を接続することができます。接続は、1台の機器がマスターとなり、これに7台までの機器がスレーブとしてぶらさがる形態をとります。マスターとは親機、スレーブとは子機と思えば良いでしょう。

通信速度は、Bluetooth 1.x規格で1Mbps。高速化機能に対応したBluetooth2.x+EDR規格では3Mbps。さらに次のBluetooth 3.x+HS(High Speed)では24Mbpsと、順次高速化が進んでいます。

赤外線通信とは違って機器間に障害物があっても問題はありません。通信距離は出カレベルに応じて3種類に分かれており、もっとも大きな出力のClass1では100m、Class2で30m、Class3だと1mの距離で通信することができます。

Bluetoothは主にネットワークを構築するための規格ではなく、機器間をワイヤレス接続するための規格です。そのため無線LANとは対象となる用途が異なります。無線LANと比較した場合、通信速度や通信できる距離の点で見劣りしますが、携帯電話へ搭載することも前提とした設計であるため、非常に省電力で製造コストも低く抑えられるところに特徴があります。

Bluetooth規格には、現在Bluetooth 5.xまでが登場しています。Bluetooth 4.0では従来の3.x+HSとは方向性が異なり、大幅な省電力化が図られました(ただし通信速度は1Mbps)。5.0ではその省電力特性を引き継ぎながら、4.0比で通信速度が2倍、通信範囲が最大4倍(400m)へと拡張されています。

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