用語解説

第18回:IPv6(アイピーブイシックス)

IPv6(Internet Protocol Version 6)

IPv6とは「Internet Protocol Version 6」の略で、TCP/IPネットワークにおいて利用されている第3層(ネットワーク層)のプロトコル、IPの後継規格にあたります。

IPv6(アイピーブイシックス)ではIPアドレスを128bitの数値によって表現します。これでいくつの数値を表現することができるかというと、約340澗(かん)個、1兆の1兆倍の1兆倍よりも大きい、実質無限といって良い個数です。

現在いまだに広く用いられているIPはVersion 4のものであり、IPv4(アイピーブイフォー)とも呼ばれています。このプロトコルでは32bitの数値によってIPアドレスを割り当てるため、表現できる個数は約43億個です。決して少なくはない数ですが、全世界の人口を対象と考えた場合、十分な数であるとは言えません。そこで、この問題に対処すべくIPv6が登場しました。

全世界の人口よりはるかに大きい、このように広大な個数にした理由は、IPv6ではコンピュータのネットワークに留まらず、各種家電製品にもIPアドレスを付加して、相互に接続できる環境を考慮したためです。これによって家電を含むあらゆる機器が相互に接続され、コントロール可能になる世界を実現しようとしているのです。

次世代ということもあり、IPv6では他にも様々な見直しが図られています。膨大な個数となるIPアドレスの管理に関しては、その数値に対して電話番号さながらに階層構造を持たせることで、現在のIPv4よりも逆に管理の手間を削減しています。また、IPレベルに暗号化/復号化機能を持たせることでセキュリティにも留意し、通信上で付加されるヘッダ構造の見直しを図るなどにより通信の効率化も行われています。

関連用語

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