用語解説

第67回:ドメインネットワーク

ドメインネットワーク(domain network)

Windows NTサーバに端を発するMicrosoft社のサーバ群(Windows Server2019など)によって、ネットワーク上のコンピュータをドメインという単位で集中管理するネットワーク管理手法がドメインネットワークです。ドメインという名称を用いているため、インターネットで用いるドメインと混同しがちな用語ですが、実際にはまったく別物で「AD(Active Directory)ドメイン」とも呼ばれています。

ネットワーク上のドメインに参加するユーザはサーバによって一元管理されており、ユーザアカウントの追加や削除、パスワード認証などはすべてサーバ上で行います。このサーバをドメインコントローラと呼び、ドメインには必ず1つ以上のドメインコントローラが設置されています。

1つ以上のとはどういうことかというと、そもそも「パスワード認証などはすべてサーバ上で行う」わけですから、このサーバに障害が発生すると、ネットワークには多大な影響が発生してしまいます。たった1台の故障が全体の障害に直結するというのは好ましくありません。

そこで、それを避けるために複数台のドメインコントローラを設置して、いずれかに問題が生じた場合にも、残りのドメインコントローラで役目を代替できるようにするのが一般的な運用となるわけです。このようにして設けられたドメインコントローラは、互いの管理情報を共有することで、万がーの障害発生時にも、ネットワーク機能が継続して提供できるように備えています。

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