用語解説

第97回:Cookie(クッキー)

Cookie

Cookieとは、WWWブラウザとWWWサーバ間において、暗黙の情報交換を行うための仕組みです。旧Netscape Communications社によって開発され、現在は様々なWWWブラウザが対応しています。

CookieはWWWサーバからの指示によって、WWWブラウザがクライアントコンピュータ内に保存します。その内容はWebサイトドメイン名や、Cookieの有効期限といった基本情報の他に、その処理独自の値によって構成されています。Cookieによって保存された情報は、アクセスしたURLがCookie内の情報と一致する場合、自動的にWWWサーバへと送信されます。

たとえばテレビ番組表を表示してくれるWebサイトがあったとします。はじめにユーザ登録を済ませ、その際に居住地域を指定しておく仕様とし、この時Cookieとしてそれらの情報を保存しておくことにします。そうすることで次回以降の訪問時には、このCookieにより、そのユーザの地域に合った番組表が、自動的に表示できるようになるわけです。

Cookieとはこのように、主にユーザを識別することを目的として利用するケースが多く、Webサイトをパーソナライズする用途に向いています。たとえばユーザによって色を変えてみたり、メニューの構成を変えてみたりといったことが可能です。

ただし、Cookieによって保存される情報は、一切暗号化がされていません。したがってクライアントのコンピュータ上でいくらでも改ざんができてしまうため、セキュリテイに絡む情報をCookieとして保存することは非常に危険です。

関連用語

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