用語解説

第96回:CMS(シーエムエス)

CMS(Contents Management System)

CMSとは、Webサイトを構成するコンテンツ(文章や画像、音楽データなど様々)の作成と管理、そして配信の手助けをするシステムの総称です。コンテンツマネジメントシステムやコンテンツ管理システムとも呼ばれます。

もっとも原始的なWebサイトの構築では、HTMLファイルをテキストエディタで作成し、掲載用の画像データは画像編集ツールを使って適切なフォーマットに変換し、それらをまとめてFTPクライアントソフトによりサーバヘアップロードする······といったものが一般的でした。作成者にはそれらのツールを使いこなすための知識と、サーバ上でどのようなディレクトリ構造によって管理するかという知見も求められました。これらの作業を一括して管理できるようにしたものがCMSです。

CMSは、その目的や用いる規模によって様々なものがありますが、身近な代表例でいえばブログ作成ツールと呼ばれるWordPressやMovableTypeなどが該当します。

これらのツールは、Webページを作成するためのエディタ機能、画像データなどコンテンツを形成するためのファイルアップロード機能、コンテンツファイル群の管理、コンテンツの公開状態操作(公開・非公開の切替や、公開予約など)、全体デザインの統括、コメントやトラックバック機能などを有し、それらをWeb上の管理画面からアクセスして操作が完結できるよう構成されています。つまり、Webサイトコンテンツの構築と運用のために必要な機能がワンパッケージ化されたWebシステムというわけです。

CMSの利用下では、Webページの作成者は「どのようなコンテンツを作るか」という点にのみ集中して、サイト運営を行うことができます。

関連用語

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