用語解説

第66回:ワークグループネットワーク

ワークグループネットワーク(workgroup network)

Microsoft社のWindows OSにおける基本的なネットワーク管理手法が、ワークグループネットワークです。サーバによってネットワーク上のコンピュータを集中管理するのではなく、各クライアントコンピュータ同士がお互いに資源を共有し合う分散管理型のネットワークになります。

ネットワーク上のコンピュータは、ワークグループという単位でグループ分けされます。この時、それぞれが所属するワークグループは、各コンピュータごとにワークグループ名を入力して指定します。自己申告なわけです。Microsoft社のWindows95以降のOSはいずれもこの機能を標準で持っています。

各クライアントコンピュータが自由にファイルやプリンタの共有を設定できるため、とても手軽に扱えることが利点ですが、その反面、アクセス制限などのセキュリティ面はかなり脆弱で、ユーザやネットワークリソースの集中管理を行うといったことはできません。そのようなセキュリティや管理を重視するネットワークの場合には、Windowsサーバ製品(Windows Server 2019など)を設置して、クライアント・サーバ型のドメインネットワークとする必要があります。

Microsoft社では、主にコンシューマ用途となるOSには、このワークグループネットワークを標準と位置付けています。したがって、同社のOSであるWindows 10では、個人用途向けのHomeエディションで参加できるネットワークをワークグループネットワークのみとし、ドメインネットワークには、ProもしくはEnterpriseといったエディションでないと参加できないよう制限がかけられています。

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