用語解説

第38回:コリジョン

コリジョン(collision)

コリジョンとは、衝突という意味です。ネットワーク上のコンピュータが、同時にパケットを送出したために生じる衝突を意味します。

Ethernet(イーサネット)など、CSMA/CD方式のネットワークでは、通信路にデータを送出する前に、現在通信が行われているかどうかを確認します。その結果、誰も通信路にデータを流していない場合にパケットを送出するわけですが、確認から送出まで若干のタイムラグがあるため、同様に確認作業を終えた他のコンピュータによって、同時にパケットが送出されてしまうということが起こり得ます。

複数のコンピュータからパケットが送出されると、そのパケットは通信路上で衝突することになります。この通信路上で発生する衝突のことをコリジョンと言います。コリジョンが発生すると衝突したパケットは破損してしまうため、正常な通信が行えなくなってしまいます。

送信を行っているコンピュータは、コリジョンの発生を常時監視しており、衝突を検知するとジャミング信号を送って一旦送信を中止します。その後、送信しようとしていたコンピュータが個々にランダムな時間待機してから送信を試みるようにすることで、再びコリジョンが発生することを避けるのです。このような仕組みであるため、コリジョンの発生はネットワークの効率低下を引き起こすことにつながります。

関連用語

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