用語解説

第17回:ドメイン

ドメイン(domain)

ドメインとは、インターネット上に存在するコンピュータの所属を示すものです。これを用いてコンピュータやネットワークの住所をあらわしたものをドメイン名と呼びます。

たとえばインターネットのホームページアドレスや、電子メールアドレスといったものには、必ずabcd.co.jpというような文字列が付いています。この部分がドメインで、「そういった組織に属している」という意味を持ちます。

ネットワーク上の住所と言うとIPアドレスが思い浮かびますが、ドメイン名とはIPアドレスと対になるものです。IPアドレスは数字の羅列ですので表記そのものに意味を持たず、非常に覚えにくいものでした。そのため、これを人間に覚えやすい表記によってあらわしたものがドメイン名なのです。

たとえば、当ホームページは、111.85.10.3というIPアドレスを持つコンピュータ上で公開されています。本来であれば、このIPアドレスを指定してホームページを閲覧することになるわけです······が、覚えづらいですよね。しかも、指定した値が間違っていた場合、いったいどの番号が間違っていたかというのも、ぱっと見ではなかなか判別しづらい。

そこでドメイン名。上記の例で言えば、www.abcd.co.jpというドメイン名が111.85.10.3というIPアドレスと対応付けられています。これによって分かりづらい数字の羅列ではなく、意味を持った文字列によりアドレスを指定することができるわけです。

人間に覚えやすい表記を用いてネットワーク上の住所をあらわすという特徴から、ドメイン名は実際の住所をあらわすのにも似た階層構造を持っています。「.」で区切られた右端から順に広い範囲の所属をあらわしており、jpの部分が国、coの部分が組籍の種類、abcdの部分が組織の名前、そしてwwwがコンピュータ名をあらわしています。つまり、これで意味としては「日本の企業でabcd(abcd株式会社)という粗織にあるwwwという名前のコンピュータ」ということになるわけです。

関連用語

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